SBI新生銀行

長期優良住宅とは?認定を受ける流れからメリット・注意点まで解説

住宅を建築するならば、安心度が高い住宅にしたいと思う人が多いのではないでしょうか。長期優良住宅にすれば、長期間安心して住める住宅が手に入ります。ただし、そのためには申請し認定を受けなければいけません。今回は、長期優良住宅とは何か、そして認定を受けるまでの流れについて解説します。

長期優良住宅とはどのような住宅のこと?

まず、長期優良住宅とはどのような住宅なのかを確認しておきましょう。長期優良住宅認定制度は2009年に始まった制度です。既存住宅の長期優良住宅認定制度は2016年にスタートしました。

「長期間使用するための構造や設備を有しているか」を国が認定した機関がチェックし、認められた住宅が長期優良住宅と呼ばれます。具体的には、主に以下のような点がチェックされています。

  • 高齢者等への配慮(バリアフリー)
  • 構造の安定
  • 劣化対策
  • 火災時の安全
  • 耐震性
  • 省エネルギー性
  • 居住環境(景観など)

また、長期優良住宅に認定されるには一戸建てで75m²以上、一つのフロアの床面積が40m2以上あることも必須条件です。

自宅を長期優良住宅化したい!認定を受けるには?

自宅を長期優良住宅にするためには申請が必要です。簡単な流れは次のようになっています。

  1. 審査の依頼(申請)
  2. 登録住宅性能評価機関が技術審査をし、適合証を交付
  3. 所轄行政庁に認定の申請、認定通知書が交付される

これらの審査を経て、認定を受けないと工事の着工ができません。また、申請時には設計内容説明書や図面・計算書なども必要になります。申請書類を準備するには、不動産会社・設計会社にも協力してもらわないといけません。

長期優良住宅化する際の注意点とは?

長期優良住宅の認定を受けるためには、多数の申請書類を準備するだけでなく、申請手数料も必要です。一例ですが、2階建ての一戸建て住宅の場合、5万円以上かかる場合もあり、書類を準備する手間だけでなく、お金もかかります。また、手数料も居住する地域の所轄行政庁によって違うため注意が必要です。

さらに、長期優良住宅にした際の建築費用は、通常の住宅の建築費用より高くなる場合も多くあります。申請の手間やお金のことも考えて長期優良住宅認定を受けるべきかどうか決めましょう。

住宅の長期優良住宅化で補助金がもらえる?

長期優良住宅認定を受けるためには、手間もお金もかかるとなれば「認定を受けなくてもいいかも」と思う人もいるでしょう。しかし、認定を受けることで補助金が受けられるようになるため確認しておきましょう。

長期優良住宅に認定されるリフォームをした場合、住宅性能に応じて100万~250万円/戸の補助金を受け取ることができます。

※三世代同居対応改修工事の場合は50万円加算

住宅ローン控除についても忘れてはいけません。通常の住宅ローン控除では、年間の税額控除上限額は40万円です。しかし、長期優良住宅認定を受けていれば上限額は50万円となります。住宅を建築、リフォームする際は、必ず長期優良住宅認定を受けなければいけないわけではありませんが、お得な面があることも理解しておきましょう。

  • 本稿の内容は2020年2月3日時点の情報に基づきます。

参考リンク:

SBI新生銀行 リノベーション(リフォーム)資金のご案内

執筆者
田尻様

田尻宏子

たじり ひろこ

  • 2級FP技能士
  • 証券外務員第一種

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。

本稿は、執筆者が制作したもので、SBI新生銀行が特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。

  • 本資料は情報提供を目的としたものであり、SBI新生銀行の投資方針や相場観等を示唆するものではありません。
  • 金融商品取引を検討される場合には、別途当該金融商品の資料を良くお読みいただき、充分にご理解されたうえで、お客さまご自身の責任と判断でなさるようお願いいたします。
  • 上記資料は執筆者が各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性をSBI新生銀行が保証するものではありません。

当行では具体的な税額の計算、および、税務申告書類作成にかかる相談業務はおこなっておりません。個別の取り扱いについては、税理士等の専門家、または所轄の税務署にご確認ください。

新着記事

NEW
2024年3月
審査・申し込み

住宅ローンの事前審査・仮審査、とは?本審査との違いや必要な準備を解説

NEW
2024年3月
審査・申し込み 借り換え ライフプラン・豆知識

住宅ローンの「金消契約」とは?電子契約できる?契約の流れと来店要否を確認

NEW
2024年3月
中古・リフォーム 購入・借り入れ

住宅ローンは中古物件(戸建て・マンション)で組める?条件や注意点についても確認

閲覧が多い記事

返済 ライフプラン・豆知識

2024年以降の住宅ローン金利はどうなる?低金利時代が終焉する場合の対策も解説

審査・申し込み 住宅ローン控除・税金

住宅ローン初年度にやることは?確定申告やすまい給付金について解説

住宅ローン控除・税金 ライフプラン・豆知識

住宅ローン控除の期間が延長!我が家は対象になる?

住宅ローン控除・税金 ライフプラン・豆知識

住民税課税決定通知書とは?入手方法や必要性についても解説

おすすめ記事

返済 ライフプラン・豆知識

2024年以降の住宅ローン金利はどうなる?低金利時代が終焉する場合の対策も解説

シミュレーション 借り換え ライフプラン・豆知識

住宅ローンの借り換えはタイミングが大事?借り換え時の注意点について解説

金利 ライフプラン・豆知識

金利上昇!そのとき、あなたの住宅ローンはどうなる?選ぶなら、変動金利?固定金利?

返済 ライフプラン・豆知識

住宅ローンの返済比率はどのくらいがおすすめ?本当に無理なく返せるか年収を確認しよう

今すぐお申し込み

マイページへ登録済みの方は
こちら

お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

〔受付時間〕
平日:9:00~19:00
土曜日:9:00~17:00
(日曜日・祝日・年末年始の休業日を除く)

ビデオ通話などでの相談をご希望なら

住宅ローン相談

住宅ローン

パワースマート住宅ローンについて

  • 借入期間は5年以上35年以内(1年単位)、借入金額は500万円以上3億円以下(10万円単位)です。
  • 変動金利(半年型)、当初固定金利をご選択された方は、当初借入金利適用期間終了後、ご契約時の事務手数料に応じた変動金利(半年型)が自動適用となります。
  • 変動金利(半年型)、当初固定金利を利用されている方は、金利変更時に当初固定金利タイプをご選択いただくことも可能です。ご選択にあたっては、手数料5,500円(消費税込み)がかかります。
  • 各金利タイプは、金利情勢等により、やむを得ずお取り扱いを中止する場合もございます。
  • SBI新生銀行ウェブサイトにて、借入金額や借入期間に応じた毎月の返済額を試算できます。
  • 事務手数料は、定額型をご選択された場合55,000円(消費税込み)、定率型をご選択された場合、借入金額に対して2.2%(消費税込み)を乗じた金額となります。それ以外に抵当権設定登録免許税、印紙税*、司法書士報酬、火災保険料等がかかります。*電子契約サービスをご利用の場合、印紙税は不要ですが、別途電子契約利用手数料5,500円(消費税込み)がかかります。
  • ご融資の対象物件となる土地、建物に、当行を第一順位の抵当権者とする抵当権を設定いただきます。
  • 当行の住宅ローンを既にご利用中のお客さまにつきましては、当行で借り換えをすることができません。
  • 住宅ローンのご融資には当行所定の審査がございます。審査結果によっては、表示金利に年0.10%~年0.15%上乗せになる場合がございます。ご希望にそえない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

[2024年1月22日現在]