SBI新生銀行

住宅ローン返済にボーナスは使う?メリット・デメリットを解説

住宅ローンを組む際に決めないといけないことの一つに、「ボーナス返済を併用するかどうか」というものがあります。ボーナス返済では、まとまった金額を年に2回程度設定して返すことができるため、毎月の負担を軽減することが可能です。ボーナス返済を設定する場合は、どんな注意点があるのでしょうか。今回は、住宅ローンにボーナスを使うことのメリットや、デメリットについて解説していきます。

住宅ローンのボーナス返済とは?

多くの住宅ローンでは、ボーナス返済併用を設定できます。ただし、ボーナス返済の割合は定められており、総借入金額の40%程度をボーナス返済割合とする金融機関が多い傾向です。たとえば、40%がボーナス返済割合の場合、総借入金額が3,000万円では1,200万円になります。

そのため、「ボーナスを多くもらえるから月々の返済を大幅に減らしてボーナス返済額を増やしたい」と思っても限度がありますので気を付けましょう。また、各金融機関では1月・7月などのようにボーナス返済月が決まっています。

自分の勤め先のボーナス支給月が住宅ローンのボーナス返済月より遅いとしても、返済は待ってもらえません。支給月、返済月を確認したうえでボーナス返済を利用しましょう。

住宅ローンのボーナス返済のメリットとは?

ボーナス返済を利用することで、定期的にまとまったお金を返済できることがメリットです。また、ボーナス返済分があると、返済額における毎月返済分の割合が減るため「毎月の負担を少しでも軽減したい」と考える人にはピッタリではないでしょうか。確実にボーナスがもらえる人、ボーナス支給月が住宅ローンのボーナス返済月とタイミングが合う人は検討してみましょう。

住宅ローンのボーナス返済のデメリットとは?

ボーナス返済には、デメリットもいくつかあります。まず、ボーナス支給額が安定していない場合、まとまった金額の返済が負担になる可能性があるという点です。ボーナス返済では、毎回の返済額も契約時に決めます。契約時には、もらえる予定だったボーナス額が勤務先の状況などで大幅に変更になるかもしれません。
それでもボーナス返済額は原則変更できないため、20年、30年という長い契約中にボーナスをあてにしてよいかはしっかりと検討したいものです。ボーナス返済を設定する場合は、万が一ボーナス額が大幅に減少したり、なくなったりしたときに、「ボーナス返済に必要な金額をどうやって調達するか」まで話し合っておくことをおすすめします。

また、ボーナス返済があることで、住宅ローン返済以外にボーナスを使えなくなる可能性が高くなる点も気を付けておきましょう。特に、数年後に子どもの進学を控えている場合、入学金や下宿の費用などでたくさんのお金が必要になるため、教育資金をボーナス以外で貯める方法も考えておくことが必要です。

ボーナス返済ではなく、繰り上げ返済を利用するという方法も

住宅ローンの返済計画をいろいろと検討した結果、ボーナス返済を設定しないことも選択肢の一つです。しかし、ボーナス返済は設定したくないけれど「まとまった金額をそのまま貯蓄しておくのはもったいない」「なるべくローンを早く終わらせたい」という人もいるかもしれません。

その場合は、「繰り上げ返済」を利用してはいかがでしょうか。ただし、金融機関によっては繰り上げ返済を行う場合、手数料がかかる可能性もあります。住宅ローンを決める際には、繰り上げ返済手数料無料のところを選ぶようにしましょう。

住宅ローン返済中だけどボーナス返済をやめたい!どうすればいい?

住宅ローンを契約する際に「ボーナス返済併用を設定したけれど、やっぱりやめたい」ということもあるかもしれません。ただ残念ながら、ほとんどの金融機関では、ボーナス返済を契約途中でストップすることは原則不可です。もし、ボーナス返済をやめたい場合、他の金融機関でボーナス返済なしの住宅ローンへの借り換えを検討してください。

借り換えをすることで、現在の希望に合った住宅ローンへの変更もできるでしょう。しかし、借り換えには手数料もかかります。金利や条件と同時に手数料もチェックしてから借り換えの申し込みを行いましょう。

  • 本稿の内容は2020年2月3日時点の情報に基づきます。
執筆者
田尻様

田尻宏子

たじり ひろこ

  • 2級FP技能士
  • 証券外務員第一種

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。

本稿は、執筆者が制作したもので、SBI新生銀行が特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。

  • 本資料は情報提供を目的としたものであり、SBI新生銀行の投資方針や相場観等を示唆するものではありません。
  • 金融商品取引を検討される場合には、別途当該金融商品の資料を良くお読みいただき、充分にご理解されたうえで、お客さまご自身の責任と判断でなさるようお願いいたします。
  • 上記資料は執筆者が各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性をSBI新生銀行が保証するものではありません。

当行では具体的な税額の計算、および、税務申告書類作成にかかる相談業務はおこなっておりません。個別の取り扱いについては、税理士等の専門家、または所轄の税務署にご確認ください。

新着記事

NEW
2024年3月
審査・申し込み

住宅ローンの事前審査・仮審査、とは?本審査との違いや必要な準備を解説

NEW
2024年3月
審査・申し込み 借り換え ライフプラン・豆知識

住宅ローンの「金消契約」とは?電子契約できる?契約の流れと来店要否を確認

NEW
2024年3月
中古・リフォーム 購入・借り入れ

住宅ローンは中古物件(戸建て・マンション)で組める?条件や注意点についても確認

閲覧が多い記事

返済 ライフプラン・豆知識

2024年以降の住宅ローン金利はどうなる?低金利時代が終焉する場合の対策も解説

審査・申し込み 住宅ローン控除・税金

住宅ローン初年度にやることは?確定申告やすまい給付金について解説

住宅ローン控除・税金 ライフプラン・豆知識

住宅ローン控除の期間が延長!我が家は対象になる?

住宅ローン控除・税金 ライフプラン・豆知識

住民税課税決定通知書とは?入手方法や必要性についても解説

おすすめ記事

返済 ライフプラン・豆知識

2024年以降の住宅ローン金利はどうなる?低金利時代が終焉する場合の対策も解説

シミュレーション 借り換え ライフプラン・豆知識

住宅ローンの借り換えはタイミングが大事?借り換え時の注意点について解説

金利 ライフプラン・豆知識

金利上昇!そのとき、あなたの住宅ローンはどうなる?選ぶなら、変動金利?固定金利?

返済 ライフプラン・豆知識

住宅ローンの返済比率はどのくらいがおすすめ?本当に無理なく返せるか年収を確認しよう

今すぐお申し込み

マイページへ登録済みの方は
こちら

お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

〔受付時間〕
平日:9:00~19:00
土曜日:9:00~17:00
(日曜日・祝日・年末年始の休業日を除く)

ビデオ通話などでの相談をご希望なら

住宅ローン相談

住宅ローン

パワースマート住宅ローンについて

  • 借入期間は5年以上35年以内(1年単位)、借入金額は500万円以上3億円以下(10万円単位)です。
  • 変動金利(半年型)、当初固定金利をご選択された方は、当初借入金利適用期間終了後、ご契約時の事務手数料に応じた変動金利(半年型)が自動適用となります。
  • 変動金利(半年型)、当初固定金利を利用されている方は、金利変更時に当初固定金利タイプをご選択いただくことも可能です。ご選択にあたっては、手数料5,500円(消費税込み)がかかります。
  • 各金利タイプは、金利情勢等により、やむを得ずお取り扱いを中止する場合もございます。
  • SBI新生銀行ウェブサイトにて、借入金額や借入期間に応じた毎月の返済額を試算できます。
  • 事務手数料は、定額型をご選択された場合55,000円(消費税込み)、定率型をご選択された場合、借入金額に対して2.2%(消費税込み)を乗じた金額となります。それ以外に抵当権設定登録免許税、印紙税*、司法書士報酬、火災保険料等がかかります。*電子契約サービスをご利用の場合、印紙税は不要ですが、別途電子契約利用手数料5,500円(消費税込み)がかかります。
  • ご融資の対象物件となる土地、建物に、当行を第一順位の抵当権者とする抵当権を設定いただきます。
  • 当行の住宅ローンを既にご利用中のお客さまにつきましては、当行で借り換えをすることができません。
  • 住宅ローンのご融資には当行所定の審査がございます。審査結果によっては、表示金利に年0.10%~年0.15%上乗せになる場合がございます。ご希望にそえない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

[2024年1月22日現在]