外貨で運用をお考えの方に

外貨預金、通貨の種類も色々あります 外貨預金、通貨の種類も色々あります

馬養雅子

profile

馬養雅子(まがい まさこ)

オフィス・カノン代表。ファイナンシャルプランナー(CFP(R)、一級ファイナンシャルプランニング技能士)。「お金のアドバイザー」として家計管理や 資産運用などの個人向けコンサルティングを行うほか、新聞・雑誌にマネー関連記事を数多く執筆しています。金融関連企画へのアドバイス、講演などでも活躍中。

これまで、外貨投資の必要性や外貨預金についてご紹介してきましたが、ひと口に外貨といってもたくさんの通貨があります。外貨預金で利用できる通貨にはどんなものがあるでしょうか。

外貨預金ができる通貨

外貨預金ができる通貨は、金融機関ごとに異なり、また外貨普通預金なのか外貨定期預金なのかによっても異なります。米ドルやユーロ、オーストラリア(豪)ドルは多くの金融機関が扱っています。それに加えて、ニュージーランドドルや英ポンド、スイスフラン、カナダドル、香港ドル、シンガポールドル、南アフリカランド、ノルウェークローネ、中国人民元、トルコリラ、ブラジルレアルなどを扱うところもあります。選択肢が多いので、どの通貨で預金したらいいのか迷ってしまう人もいるかもしれません。
これまでにご説明したように、外貨投資では、金利・為替変動・為替手数料の3つがポイントです。通貨を選ぶ際にも、この3つを基本に考えると良いでしょう。

通貨による金利と為替手数料の違い

新生銀行では、外貨預金ができるおもな通貨の金利と為替手数料は下のようになっています。

通貨別・外貨預金の金利と為替手数料

  米ドル ユーロ 豪ドル 英ポンド 南アフリカランド トルコ
リラ
ブラジルレアル
金利(定期預金1年もの)
  (年利・税引前)
0.3% 0.01% 1.8% 0.2% 3.5% 3.5% 1.5%
為替手数料 0.3円 0.8円 0.8円 1.2円 0.5円 2円 2円

いずれも2015年8月13日現在の新生銀行(優遇などのない場合)の例。為替手数料は新生スタンダードにおける1基本通貨単位あたり・対円往復の額を表示。

  • 満期日に、元金および利息を預入通貨のまま、同通貨の普通預金に入金します。満期日以降は同通貨普通預金店頭表示金利が適用されます。
  • 利息は、源泉分離課税(国税15.315%、地方税5%)となります。

金利と為替手数料は取り扱う金融機関によって異なりますが、一般的には米国や英国、欧州圏などの先進国は市場金利が低く、南アフリカやトルコなどのいわゆる新興国は市場金利が高い国が多くなっています。外貨預金の金利も各国の金利情勢と同様の動きとなる傾向がありますので、一般的には先進国通貨の外貨預金金利は低く、新興国通貨の預金金利は高めになっています。

一方、為替手数料は先進国通貨のほうが安く、新興国通貨は高い傾向にあります。これは、各金融機関によって理由はさまざまのようですが、主に市場での取引・流通量や価格変動の大きさなども影響しています。取引量の多い先進国通貨は、売買がしやすいので、一般的に為替手数料は低くなる傾向があります。

為替レートの変動は通貨取引・流通量も参考に

為替レートについては、価格変動の大きさを頭に入れておくことがポイントです。
変動が大きいと為替差益が得られる可能性が高い反面、為替差損が生じる可能性も高くなります。外貨投資で長期的に資産作りをするのであれば、為替の変動が少ない通貨のほうがよいかもしれません。
為替レートの変動は、当事国のみならず世界各国の政治や経済の情勢の影響も受けるほか、各通貨の取引・流通量も一つの要因となります。一般的には、取引・流通量の少ない通貨は為替の変動が大きくなりがちです。通貨の取引・流通量を見てみると下の円グラフのようになっています。

通貨別・取引高シェア

2013年4月の1日平均。BIS(国際決済銀行)のデータをもとに作成。

米ドルが圧倒的に多く、先進国の通貨がそれに続くことがわかります。トルコリラや南アフリカランド、ブラジルレアルなどの取引量は全体の1%に満たず、非常に少ないといえます。そのため、これらの「取引・流通量の少ない通貨=価格変動が大きくなりやすい」という点に、注意して通貨選びをする必要があるでしょう。

以上をまとめると、一般的には、
【先進国の通貨】相対的に、為替手数料は安い、金利は低い、取引・流通量が多く価格変動は小さい
【新興国の通貨】相対的に、為替手数料は高い、金利は高い、取引・流通量が少なく価格変動は大きい
といえるでしょう。

最初に預金するならどの通貨?

金利、為替変動、為替手数料という3つのポイントから見て、米ドルは、金利は低いですが、世界で最も多く取引されていて、国際的な通貨取引の基準となる「基軸通貨」となっているので、市場での流通量が多いことなどを勘案し、これから外貨預金を始めようとお考えの方には適しているかもしれません。為替レートに影響を及ぼすニュースなどを新聞、テレビ、ネットなどでいつでも簡単にチェックできること、米国の経済情報に接する機会が多いことなども米ドルのメリットと言えるでしょう。

また豪ドルは、取引・流通量は比較的多く、また先進国通貨の中では比較的金利がまだ高いことから人気があるようです。
なお、新興国通貨は金利が高くても為替の変動が大きいので、初心者は避けたほうが無難かもしれません。もし将来性に期待、あるいは金利面に魅力を感じて、新興国通貨を選ぶ場合には、長期投資を前提にすること。また預入金額を少なめにしたり、購入タイミングを分散したりするなどの工夫が必要となるでしょう。

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。

本稿は、執筆者が制作したもので、新生銀行が特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。

  • ・本資料は情報提供を目的としたものであり、新生銀行の投資方針や相場観等を示唆するものではありません。
  • ・金融商品取引を検討される場合には、別途当該金融商品の資料を良くお読みいただき、充分にご理解されたうえで、お客さまご自身の責任と判断でなさるようお願いいたします。
  • ・上記資料は執筆者が各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を新生銀行が保証するものではありません。
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